縁あってパリへ。一年半ぶりの再会

ドイツのデュッセルドルフという町からパリまでの夜行バスがたったの27ユーロには驚いた。事前に予約すると随分安いらしい。eurolinesという欧州をほぼ網羅しているバス会社だ。

若干こういった情報だか宣伝も織り交ぜつつこの旅日誌を進めてみるのも悪くなかろう。そんなわけでドイツを発った翌朝6時、パリのバスターミナルに到着。

いの一番に行った作業はお手洗いで大きな用を足す。パリのファーストステップ。

ほっとしたところでメトロに乗り、メモしておいた住所をもとに乗り換え、目指す。

それらしき住所にたどり着く。アパート。中へ入り、五階の4号へ。レトロな雰囲気のアパートだ。ぼろい、というのではなく、古風な、とでもいいたくなる雰囲気。木製の階段や床が温かい気がする。

到着。呼び鈴を鳴らす。出てこない。もう一度鳴らす。

「ジャミラチャーーーーーン!」

出てきた。男。彼の名はギバちゃん。本当に苗字がギバというので、ギバちゃんと呼ぶ。そもそもの出会いは一年半前にさかのぼったインドはアンダマン諸島。大晦日から元旦にかけて南京虫の痛かゆいのと戦っている最中、隣のハットに泊まっていていくらかしゃべり、皆で飯を食い、別れた数日後偶然にもマハーバリプラムという町で再会したシリア系フランス人だ。ギバちゃん。

ギ、ギバちゃん?

どうしたことか部屋の中へお邪魔すると足の踏み場もないほどに人間という物体があちこちに転がっている。その数およそ10。「ちょっとパーリーしちゃってさっ」パーリー明けのちらかった様子がよくうかがえる。

一体全体何がどうなっているのかよくわからないままに、ギバちゃんは眠い目をこすりながら出勤していった。

残された僕、及びパーリーピーポー。とりあえず挨拶をし、誰かが買ってきてくれたクロワッサンで朝食をとる。

そして10時頃にはきれいに全員いなくなった。何だったのか。

ともかくバス移動の疲れがどかんと残っていたので、一人睡眠に入る。

気だるさの残った中目が覚めたのは16時。あらもう一日おわっちまうじゃない。とりあえず身なりを整えて、外出してみる。パリの街を歩くのだ。

スーパーでサンドウィッチと飲むヨーグルトを買い、一気にたいらげつつ川沿いを歩く。船の中にプールがあり、そこで皆泳いでいるではないか。川で泳げよこの際。

土地勘を得るために家の近辺のみを練り歩き、やはり迷い、帰る。

19時頃になると勤務を終えたギバちゃんが戻ってきて、改めて再会を喜び、アンダマン諸島の写真を見返したりなどして、ご近所さん、まさに真下の部屋に住んでいるナデージュという女の子と三人で、近くのタイ及びチャイニーズレストランへいってみる。

その名もタオタオレストラン。シーフードサラダと蒸し餃子を注文し、スパークリングウォーターで乾杯。ドイツの友達もそうだが、結構こちらの皆さんは水と用途を同じくしてスパークリングウォーターを飲んでいる。正直、美味くない。

水がシュワシュワってどういうことやのん。

「やっぱトロピカーナは違うわよ。」とトロピカーナのジュースについて熱く語るナデージュ。なぜならトロピカーナで働いているから。社員の鏡だね。などと思いつつひとしきりしゃべり、お会計。

あら驚いた18ユーロ。

サラダとほんの少しの餃子とシュワシュワの水で18ユーロて。おそろしい。

部屋に戻り、三人でシーシャをぷかぷかと吸う。さすがはシリア人。シーシャを家においてあるなんて、素敵じゃないか。

すると今朝ロンドンへ発っていったはずのブラジル人アンドレが、舞い戻ってきた。

「イミグレで追い返された・・・。ワッダファック」

きくと、ロンドン空港のイミグレーションでインタビューを受け(よくあることで)、手持ちの現金などをチェックされ、500ユーロしかなかったために追い返されたのだそうだ。一週間の滞在なら500もあれば充分だろう。全くロンドンどうなってるの。これも担当職員の気分や運次第なのだろう。

「疲れてるっしょ。」ゆっくりしなよ、って言うのかと思いきやギバちゃん、「皆呼ぼうよ。今日はハワイアンパーティだね。」ななんですかそれ。

一時間後、今朝みた連中、アメリカ人のイザベラとエリカ、フランス人のティボがやってきた。そして何故か水着に着替え、ハワイアン風、いや、完全に普通のエレクトロミュージックを流しながら踊りだす。

「ジャミラチャンも!」 言われるまま踊ってみる。すると意外に楽しい。ブラジル人アンドレが謎のブラジリアンステップを踏み出したので皆で真似るも、難しいので諦め普通に踊る。

ところで彼らは一体どういうお友達なのだろう。この時の僕はまだ知る由もない。

その後深夜も深夜、2時を過ぎたころ、ボルテージのあがりきってしまったギバちゃん、ナデージュ、僕の三人は、修学旅行のお決まり、もはや伝統ともいえる「枕投げ」を開始した。

ルールは至ってシンプル。エレクトロな音にあわせて相手を枕で殴る、それだけだ。

初対面です一応ナデージュとは。でも容赦しない。ゲームの世界はいつだって無常。

そんなふざけたことをやっていると、朝の6時でした。パリ一発目の夜。はやや汗の量が多かった。

ラーメンをすする日本人は勇ましくカッコいいのだ

土曜。ギバちゃんも仕事が休みなので、今日は典型的なパリの観光スポットを案内してもらう。

川沿いをこれまた歩いてゆく。昨日とは逆の方向へ。一時間ほどで、ノートルダムの鐘で有名なあの場所へ到着。大聖堂。これがシテ島という、島と呼ぶには首をかしげたくなるような場所にあるのだ。

それはさておき、(今更ですが僕の日誌で歴史的、地理的にタメになるようなことは一切ありませんのでご了承下さい。)

丁度今日は何かの記念日らしく、クリスチャン達がこぞって道路を占拠し、パレードを行っている。それをかきわけ、シテ島、サン・ルイ島の町を歩く。ところどころにあるアイスクリーム屋がどれも凄い行列だ。まるで日本人のようだな、と言うと、「ここいらのアイスクリームは何やら手作りで、 何やら美味しいらしいよ。」ほほう。何やら。

それから電車で少し移動し、オペラという駅でおりる。まさしくオペラ座の位置する場所、オペラだ。美しい街並みですね。(おまけに今更ですが、僕に細かい情景描写を求めないでくださいませ。沸かない、そんな美しい情景どもを表す文字なんて。)

そこで待ち合わせをしていたアンドレ、イザベラ、エリカと五人で、和食のレストランがやたら軒を並べる地域に連れていってもらい、その中のひぐまというラーメン店へ入る。

塩ラーメンもしくは野菜ラーメンを注文する一同をよそに、夏だから冷やし中華を一人注文する僕。

お箸の持ち方をレクチャーし、いざいただきます。ズルズルと音をたてて食べるのが素敵なんだよ。と説明してから冷やし中華を怒涛の勢いでかきこむ。

それによっぽど感銘を受けたのか、おもむろにデジタルカメラをとりだし、ムービー撮影する一同。リクエストにお答えして、ズルズルと。

あっという間に消えてなくなった冷やし中華。イザベラの残した野菜ラーメンもいただく。ズルズルと。

またしてもムービー撮影する一同。アンドレに至っては「言っておきますが、これは二杯目です。二杯目でこの勢いです。」と自分の解説までも付け加える始末。

日本人のありきたりなこのラーメンズルズルが、外国人にとってこんなにも新鮮味にあふれたものだとは、知らなかった。

海外で麺類を口にする機会のある方は、是非、いつもより大袈裟に音をたててズルズルといきましょう。

怪しいオームの団体


家に帰ると、今度はまた別の友達もやってきた。「親友の類だ彼は。」と嬉しそうに紹介してくれたギバちゃん。僕と同じように、インドで出会ったフランス人だそうだ。

そんな彼はインドでヨガや瞑想を習ったクチらしく、今宵皆でひとつやってみようじゃないかということなのだ。

「Tシャツ脱ぎなさい。あちいでしょ。」とりあえず男性陣は半裸が基本姿勢なのですね。

それからウージャ呼吸という、いびきをかく時のような呼吸法をする。四回吸って、止めて、六回吐き出す。よくわからないのでとりあえずいびきをかく時のような音だけ出してみる。

腕の位置を三回にわたって変えて、ウージャ呼吸をすることおよそ30分。「それじゃ最後にオームと唱えましょう。オーム。この音から宇宙は始まったのです。」

とびきりテノールの声で一斉に

オーーーーーーーーーゥム。

「みんなよくやった!上出来だよ!」と言いながらパソコンから音楽を流す彼。その曲がいかにも、「ヨガやエクササイズのDVDでレッスン後にコーチがしゃべるときに流れそうな音」だったので笑いそうになるのを必死でこらえた。

まさかパリでヨガをする羽目になるとは思わなかった。「気がむいたら続けてみてね。随分スッキリして、全然違ってくるから!」と熱弁をふるう。

ヨガ自体は素晴らしいとは思うのだが、やはり根っからの面倒くさがりなので、これ以降一度たりとも僕が行っていないことは火をみるよりも明らかだ。

しかしお隣さんとかから苦情などきやしないだろうか。「隣の部屋からなんか、オウムオウムって聞こえるんです!私怖くて」今のところきていない。

典型的なスポットもしっかりおさえる

クラブへと繰り出したはいいがエントランスに10ユーロも払わなければいけなかったので、僕とイザベラ、アンドレは中へ入らず、深夜のパリをただただ徘徊して明かしたりしたその日の午後。

パンやギバちゃん特製ミント大量サラダ、サーモンにチーズ、そしてヌテラ( nutella )とよばれる欧米で絶大なる支持を得ているヘーゼルナッツチョコレートクリームをリュックにつめこんで、皆でピクニックへ。

川沿いをずっと歩き、ノートルダム聖堂のすぐふもとへ。日曜なので沢山の人が詰め掛けている。早速サンドウィッチやサラダを、食べる食べる食べる。「あぁヌテラ・・・幸せ・・・」「パンにこうやってヌテラをドップリつけると・・・もう最高やね」「このシュガートーストにヌテラ塗ってもおいしいわよ」

ヌテラそんなに!?確かにうまいけれども。褒め称えるをこえて崇め奉りそうな勢い。ヌテラ様。

腹が満たされたらさっさと片付けて、町歩き。あ。

エッフェル塔です。

外国人の日本に対するイメージのほとんどが「カブキゲイシャサムライトーキョーマンガ」などであるのと同じく、日本人のフランスに対するイメージはほとんどこの塔だろう。「エッフェル塔凱旋門フランスパンエスカルゴ」だろう。

かなりの量の観光客で溢れかえっている。広場でパフォーマーがアクロバティックなダンスをしているのを見て、原っぱに腰かけ陽の沈むのを待つ。

そして、21時頃ようやく、エッフェル塔ライトアップ。完璧。これでお決まりスポットはおさえた。

特に大して面白おかしいことは、なかった。

謎のCS団体とその会合

「ジャミラチャン、今晩CSミーティングがあるからライオンズバーに集合ね。」とギバちゃんから誘われた。

CS。これこそが、ギバちゃんと他の多国籍な友達とをつなぐキーだったのだ。

正しくは、Couch Surfing。カウチサーフィン。簡単かつ複雑に説明すると、宿代を節約したい、もしくは現地の人と触れ合いたい旅行者と、旅行者と触れ合いたい現地人がうまい具合に出会えるサイト。

いわゆる出会い系サイト。とは一線を画す出会いサイトだ。

ウェブ上で、これから向かう場所に住む人達を検索し、条件にあった人をみつけたらメッセージを送り、承諾を得れば無料でその人の家に泊めてもらい、異文化交流を繰り広げるという。

ただ、上手に泊まり先をみつけるには、自分のページのプロフィールをきちんと書いたり、友達や、カウチサーフィンで出会った人達からの評価を書いてもらったり、ホスト(現地人)に「こいつおもろそうやんか、泊めたろ」と思わせるようにしなければならなかったりする。

面倒くさがりの僕は、ヨルダンで出会ったアメリカ人からこのサイトの存在を知らされてはいたのだが、ご存知めんどくさいくさい病が幅をきかせ、登録するのみで一切活用していなかったのだ。

そう、ギバちゃんはそのホスト(旅行者を泊めてあげる人)をやっていて、それでこんなにも多国籍な人間がギバちゃんの家に集まってきていたのだった。

そしてここパリでは、毎週月曜の夜、ライオンズバーというところで、そんなカウチサーフィンに興じる人々が一堂に会して、新たな出会いを発掘しているのだそうだ。

一見するといやらしい出会い系サイトと大差ないじゃないか、と思われそうだが、それを一歩手前で食い止めているのが、評価システム。もし泊めてもらった先で悪事を働こうものなら、悪い評価を書かれ、そうするとそれ以降新たなホストを探すのが困難になったりするからだ。

まるでカウチサーフィンの回し者のごとく事細かに説明したが、自身このあとこれを活用してかなり助かっているので、推奨すべく書いてみました。

夜、そのライオンズバーに行ってみると、驚くほどの大盛況で、バーの外にまで人が溢れかえっている始末。ギバちゃんやイザベラ、アンドレにエリカ達と合流し、乾杯、そして地下にあるビリヤードで対決などして数時間過ごす。

あら。一切新たな人と触れ合っていないわたし。そう、こうみえて人見知り。どうみえて。こういう場所で唐突に、知らない人に話しかけるのが苦手、というよりもむしろ嫌いな体質なのだ。ハローこんばんはどこからきたの旅してるのこれからどこいくの・・・という毎度おなじみの問答に時々うんざりしてしまう。が、向こうから話しかけてくれば、すぐさまノっていける。ンマっ

久々に酒、といってもたった一杯飲んだので、楽しくなってしまい、同じく楽しくなってしまっているイザベラと、バス停まで駆ける。走るというよりも、駆ける。そして夜は更ける。

愛しのマサラドーサ

毎日毎日色々と忙しなく活動しているようにみえるパリの日記だが、基本的には部屋でネット、が大半で、それを書いたところで、今日は、ユーチューブがおもしろかったです。程度のものなので、そこをさりげなく割愛して、活動した日々をしたためています。

今日も新たなカウチサーファーがギバちゃんの家に現れた。ロシア在住のインドネシア人チーチャ。初登場でトップ10入り!と言いたくなるほど現れて早々ものすごい勢いでしゃべる。活発な女の子だ。

その活発さにつられて、もうお腹いっぱいみたはずのエッフェル塔へ再び向かう。

一眼レフをぶらさげたチーチャ。エッフェル塔に到着するなり「ジャミラ!ここ!ここで撮って!」「もう一枚!」「んもう一枚!」「ジャミラも撮ってあげる!はいそこ立って!」「はいなんか面白いことやって!」「もう二枚ね!」

なんか面白いことやって。と言われてから何かやると、その時点で面白さ半減してまうやん、とは僕の考えだが、そんなことは口にせず、ちょいとおどけた表情を作ってみたり、ちょいとおどけたポーズをとってみたり、リクエストに軽くお応えした。

エッフェル塔をバックにジャンプ撮りをしたり、満足いただけたようで、19時前、ギバちゃんと待ち合わせしている駅へと向かう。

すると続々と集まってきて、その数12人に達した。これは一体・・・無論CSがらみだろう。

インド人街へと足を運び、12人で南インド料理屋へと入る。南インド・・・料理・・・長らく食べていないあの味恋し。

ついに、久々に、大好物マサラドーサ(詳しくは南インド日記をご覧ください。どっかにマサラドーサのくだりがあるはずです。)を食べられるときがきた。皆はこぞってインド式定食プレートのターリーを注文。

「ターリーお待ち!」「ターリーの方」「はいターリー」

ンマ・・・マサラドーサは?「マサラドーサは今日もうないよ!」えぇぇぇぇぇ!早よ言えや・・・七月六日あたりに「明日ムリだって」と織姫に断られた彦星の心境。

それじゃあマサラドーサの次に好きなパラタを、と注文し、10分後に出てきた謎の物体。どう間違えてもこれがパラタではない。パラタというのは、パラっとした薄っぺらいパンのようなものなのに。何この野菜たっぷり細かく刻んで炒めてみました、という物体は。

味も薄くて醤油もってこい!と叫びたくなりそうだったが、12人を前に「ジャパニーズってやっぱり醤油民族なのね・・・」と再確認させるわけにはいかないので我慢した。

それから翌日仕事のある人達は帰り、6人程度になった我々。ギバちゃんに限っては翌日仕事だろうがなんだろうが、夜遊びする派。どこに向かうかも知らされないままついてゆくと、見晴らしの良い、小高い丘の上にある教会、のような場所にたどり着いた。

同じように夜景だか夜遊びだかを目的として集まった人々がうじゃうじゃといる。草の上に寝ころんでビールをかきこむ彼ら。

前に停めてあった車からマイケルジャクソンが流れると皆して歌ったり、ビール売りのバングラデシュ人に「一本2ユーロ!二本で5ユーロ!」と明らかにお買い損なのに思わずお買い得!と買ってしまいそうな勢いで売り込まれたり、酔いがまわって徐々に崩壊していくチームアメリカの娘達を優しく見守ったり。

さらにそこから「KARAOKEいこいこー」とカラオケパブへ向かい、チーチャがホイットニー熱唱で喝采。ここでもマイケル合唱。

時刻は3時。次まだどこかへ行きそうな勢いだったので若干めんどくささを感じたが、結局皆疲れてギバちゃんの家へ帰る。

ようやく寝られるかと思いきやシーシャしようと言いだして、ぐだぐだと起き続け寝たのは朝の6時。

こんなティーンみたいな、いわゆるオールをしたのなんて、いつ以来だろう。年をとるとオールをしようと試みる人がまずまわりにいなくなる。若さって、貴重。

アジアンナイト

6時に寝たのに10時には「ジャミ行くよ!」とチーチャに起こされ、外出。いつもなまけものな僕を見かねてギバちゃんがチーチャに「ジャミラを連れまわしておくれ」と依頼したのだった。

午後のバスでオランダに向かうイザベラとアンドレに別れを告げ、何故かフランス人のティボまで連れまわされ、三人でチーチャのバスチケットを買いにオフィスまでゆき、昼はマクドナルドへ。

どれにしようかと考えていると「ジャミ!もう頼んだから受け取ってもってって!あたしちょっと外の写真とってくる!」有無を言わさずビッグマックのLセットナゲット付きを三人前注文していたチーチャ。恐るべし活発さ。

食べ終えると歩いて近代美術館へ。モダンな建物まあ素敵。だが中へ入るにはお金がいるので外からだけで満足。チーチャは相変わらずしゃべり続け、写真を撮り続ける。なんとも忙しい人だ。

オペラまで歩き、それからルーヴル美術館へも足を運び、電車で凱旋門へ。疲れ・・・た・・・。

歩くのにも疲れたが一向に忙しなさが衰えないチーチャにも若干疲れてしまった。

家に帰ると、新たにアメリカ人のエイミーという女の子がやってきていた。さらに夜にウクライナ在住マレーシア人が二人やってきて、一気にアジア人率が高くなった。

チーチャとマレーシア人達がそれぞれのお国の料理を作ってくれ、皆でいただきます。インドネシアのミゴレン風パスタと、マレーシアのレタス炒め、超甘くて超辛いたまねぎの炒めピーナッツ添え、など。うまい。アジアン料理はやはりうまい。

そしてここでも怒涛の勢いでしゃべり続けるのはチーチャ。さっきまで若干疲れてしまってはいたが、こういう場には彼女みたいなよくしゃべる人がいてくれたほうが盛り上がるというものだ。

そうして1時頃には大人しく就寝。久しぶりに静かな夜を迎えられて安堵。

ジャパニーズナイト・SUSHI

翌日、ぎりぎりまで次の行き先をどこにするか悩んだまま出発していくチーチャを見送り、アジアンフードショップであれこれ買い出しし、霜がこびりつきまくって原型をとどめていない冷凍庫をエイミーと共に解凍し、部屋を掃除してのんびりと過ごす。

そして野菜を切る・切る・切る。米を炊く・炊く・炊く。下ごしらえ完了。

夜、僕とギバちゃん、エイミーにマレーシアン、ご近所のナデージュに、ティボもやってきて手巻き寿司と生春巻き大会開催。

上手な寿司と生春の巻き方をレクチャーし、食べる食べる食べる。自分で好きな分だけの具を盛り込み、巻き、食べるという作業。楽しいではないか。

わさびいかが、とギバちゃんに手渡すと、ちょっと多めの量を搾り出し、ナデージュに食べさせた。結構なツーンだったらしく、今度は僕がナデージュにわさびを手渡す。そしてちょっと、いやだいぶ多めの量を搾り出し、しかも生春巻きに入れ、ギバちゃんに食べさせる。

男なら一気

一口で食べてしまった。やるじゃん一つ上のOTOKO!と思いきや「こ、ここ、後頭部のラインが痛い!!」ともがき始めたギバちゃん。一度に多量のわさびを摂取すると、後頭部のラインに支障をきたすことが判明。皆さんも後頭部のラインには充分注意しましょう。

しかしいまだかつて、日本人の僕でもあんな量のわさび一度に食べたことないし食べたくもない。

食後のシーシャを楽しんで、談笑。ギバちゃんはやたらと電気を消しほの暗いキャンドルの中過ごすのが好きなので、時々物が見えないという事態に陥るが、ヘッドランプをつけて対処する。

エイミーと僕は、僕がもっていたシャボン玉で遊び始める。「あたしのテーマソング、マジカエミなの。マージカッマージカエッミー」なんだそれは。ときくとYoutubeの動画をみせられた。

イタリアのアニメ「Majica Emi」のテーマソングがエミ、エイミー、というわけで彼女のテーマソングでもあるそうなのだ。明らかに日本のアニメをコピーした内容にみえたが、イタリアがオリジナルだそうだ。マジカ。

そのオープニングの映像で、マジカエミがやたらめったにシャボン玉を駆使しているのだ。だから止まらないマジカエミの歌。マージカっマージカエッミ〜

シャボン玉に夢中になっていたのでしばらく気づかなかったが、時折変な音が聞こえるので振り向いてみると、ギバちゃんとナデージュがちゅっぱちゅっぱしていた。おいおい。フランス人的には普通なのだろうが、やはり侍の国日本から考えると、おかしいやろ!

目の前で皆シャボン玉しとんねん!

気がつくと奥の部屋に消えていたのでまあよしとしましょう。結局夜中、いや早朝5時までシャボン玉やらYoutubeやらを楽しんで、就寝。

そしてギバちゃんとティボは、そのままオランダへ。土日休みだけオランダで過ごすことにしたらしい。何故なら、二人が気に入っている女の子がオランダへ行っているから。情熱的な野郎ども。

でもよくわからないフランス人。

CSの会合再び


今度はカウチサーフィンの集い昼の部と称したピクニックが開催されると誘われ、大学の広場まで向かう。やたら人数の多い団体をみつけ、カウチサーフィン?ときくとその通りだったので、交じる。

ベトナムやカンボジア、中国にアフリカはコートジボワールなどの血を持つ多種多彩な人達としゃべる。が、皆フランス人。不思議なことだ。見た目全く違うのに皆フランス人。移民の多い国ならでは。日本ではまだまだ不自然だろう。金髪に白い肌や黒人なのに日本人です、というような人には出会ったためしがない。

ところで、こういった新たな人と出会った時に必ずといっていいほど出てくるフレーズがある。

「フェイスブックやってる?」だ。

日本人同士なら、ミクシイやってる?だが、外国人だとフェイスブック。八割ないし九割もしくは十割の人間がやっているといっても過言ではない浸透率。

夜は、そこで出会ったフレディという、ゲイっぽいギバちゃんの近所に住む人の家に誘われ、皆でワインとパスタをいただく。

地上18階の部屋から眺めるパリの夜はなかなか見応えがある。そして壁に飾られた夥しい量のご当地マグカップとディズニーのぬいぐるみにも目を見張る。

フレディは34歳とかなりいい大人なので、オールなどすることはなく、翌日の仕事のために23時過ぎには解散。24歳だが若者にはついていけない年頃な僕としては助かる。

ギバちゃん宅に長々と居座っていた理由その当日


気づけばもう二週間もパリに居る。それもこれもどれもあれも、今日8月28日のこの日のため。エジプトにいた頃既に心に決めて、チケットを購入していた、ロックフェスティバルに参戦するためだったのだ。

このくだりに関しましては、既に出来上がっているこちらのレポをご覧くださいませ。

手抜きではなく効率アップ。プ。

和食って美味しいんですよねこれほんと

日中いつものようにのんびりと過ごし、夕方、ギバちゃんと共にスーパーへ買出しに向かう。あれこれ買い込み、帰ると何故か疲れて、知らない間に寝てしまっていた。

ギバちゃんは両親共にシリア人、イスラム教徒の家庭なので、この間から始まったラマダーン(断食)に伴って、日中は一切食べ物飲み物を口にしない生活をしている。

一日のラマダーンの終了時刻20時45分にあわせて調理を開始。天ぷらと唐揚げの和食祭りである。ギバちゃんは料理が好きらしく、(その割には家で調理している姿を一度もみていない)和食の作り方を教えてくださいジャミラ先生、ということで、この適当が信念の僕が先生となって、教えているのだ。

既に手巻き寿司とオムライスは教えていたので、ニューレシピ、揚げ物である。

適当に粉とか水とか卵などを混ぜて衣と呼び、具材をつけて油にぶちこむ。以上だ。

ここまで適当に教えておいたくせに、揚げる段階になると執拗に「きつね色ね!キ・ツ・ネ!フォックスカラー!」ときつね色にこんがり揚げることを強く叩き込む私。きつねに憑かれていたのだろうか。

ティボやエリカ、その友達エリックにサラもやってきて、食べる。

途中から生徒を放置プレイしていると、あれだけきつね色と指摘していたのにもかかわらず、たぬき色にまでカリッカリに揚げているではないか。立ち上がりキツネと叫ぼうと思ったが、いいでしょう、料理のスタイルなんて人それぞれ、適当が一番適当なんです。と我にかえる。きつねの霊がとれたようだ。

がしかし、そのカリッカリの、焦げに近い天ぷらを「おいしいわ!」と本当に美味しそうに食べる客人達をみていると、ちょっと本場とは違うんだけど・・・本来はきつね色なんだけど・・・と伝えたくなってしまった。歯がゆい日本人。

マヤ好きなら問題ない


早起きしてインドフェスティバルへと出かけていくギバちゃんを尻目に、昼まで寝てしまい、のっそりと起きて爽やかにサラダパスタを作る。残り物の野菜とサーモンとアボカドをパスタと和えて、ごま油と醤油で味付けするだけといういたって簡単なものだが、なかなかどうしてうまいではないかセボーン。

食後のコーヒーを飲みながらこれまたいつものようにネットに興じていると、ジリジリジリ(ギバちゃん家のピンポンの音)と誰かきた。

実は、ミクシイというそーしゃるねっとわーきんぐさいとにて、愛して止まないM.I.A.のコミュニティの管理人をしていて、そこで度々熱く語っていたケイシー君という人物が、丁度欧州旅行でパリに来るというのでそれなら是非ギバちゃんの家に泊まって宿代を節約すればいいじゃないか、と相成って、たった今やってきたのだった。

初対面ではあるが、何問題ないさ。M.I.A.好きの人に悪い人間はいない。(M.I.Aにつきましてはスリランカ日記及びジャミラ!を改めて再読いただけますと幸いです。むしろ必須)

それからパリの中心部シャトレー(Chatelet)近辺を共に練り歩く。ルーブル美術館近辺も練り歩き、コンコルド広場というところへ。

妙な像が建ち並んでいる。腕を切り落とされ鳩に群がられ哀しい表情を浮かべる全裸の少年像に始まり、頭を抱えてかなり落ち込んでいる全裸の青年像。何でそんなに落ち込む必要があるんだよ・・・

あ。

も、ものっそ・・・

ものっそ肩にウンコついてる!!!!

落ち込むよそりゃあ・・・しかもスッポンポンで公衆の面前にさらされて・・・お気持ちお察しします。

さらに、頭が牛の男を今にもこん棒で殴り倒そうとしている全裸の男像。何をそんなにこん棒で殴ることがあるんだよ。

あ。

ち、ちんちん切り落とされてはる・・・

きっと牛頭の男に切り落とされて、怒り狂って今まさにこん棒で仕返ししようとしているところなのだろう。それなら合点がいく。やっちまえ!男のいちもつを切り落とされてだまってられるか。お気持ちお察しします。

さらに、腕のもげた裸の女をさらっていこうとする下半身が馬の男の像。婦女誘拐事件勃発とみて間違いなさそうです。

どこもかしこも、妙な、裸の像ばかりだ。一体全体これはどういうモチーフで作られたのだろう。八割方僕の見解で合っているだろうが。それでも何故か、パリにあると、どこかおしゃれにみえてしまう。これが渋谷だか新宿なんかにあると、一気に卑猥度が増す気がする。

妙な像のゾーンを切り抜け、シャンゼリゼ通りを歩き、人の多さにげんなりして、凱旋門を拝む。ここで「鬼武者3で、凱旋門が舞台で、まさにあの上で対決するんですよ!」とケイシー氏。あそこに金城武が。ほほう。

暗くなってきて、歩き疲れたので家に帰ると、ギバちゃんと、そのお友達アメル、セバスチャンがいて、今日のインドフェスティバルでもらって帰ったというインド料理でパーティをしていた。ビリヤニというインド風炊き込みご飯や、ひよこ豆のサラダなどをいただく。もちろん右手でいただく。

すると日本のアニメの話題になっていって、世界で日本に次いで二番目にヲタクの多い国フランスの民は、熱を帯びて語り始め、Youtubeでアニメソングを流し熱唱しだした。

「シティハンターの冴場涼なんかもう最高よね!昔恋しちゃってたもの。」まではまだ分かったのだが、それ以降は全くついていけなかった。次から次に僕やケイシー氏さえ知らないマイナーな、しかも一昔前のアニメについて語るアメル、ギバちゃんセバスチャン。

「そろそろ帰らなきゃ。終電のがしちゃう。」と立ち上がってから「あ!そのアニメ知ってる!」と立ち止まり、再び語り・・・を何度か繰り返し、結局20分後に帰っていったセバスチャン。

「絶対観るべきよ!みなきゃダメよ!涙なしでは観られないんだから!」とアメルが教えてくれたアニメのタイトルを思い出せないのが悔やまれる。日本のアニメ文化はやはり世界的に素晴らしいということを肌で実感した夜であった。

スシスキムキムリ

今度はデンマーク人のフゲディとハイディ、オーストリア人のマリアの三人娘がギバちゃんの家にやってきた。ベルギーのブリュッセルで、この間までいたエイミーと知り合い、ギバちゃんの家を紹介してもらったそうだ。縁、ですね。

早速、デンマークでマライカに教えてもらった言葉を連呼してみる。オーストリアはドイツ語なので、ドイツでマレンに教えてもらった言葉も連呼してみる。それからさらに色々教えてもらい、今度は日本語を教える。

「I like SUSHIって何ていうの?」私は寿司が好きです。なんて長ったらしい上に日本人でもあまり言いそうになかったので、シンプルにスシスキ!と教える。

「スシスキー!あれ?何だっけスシユキ?」ううん違うよユキはsnowになっちゃうよ。「ユキスキスシー!ムキー!あれ?ムキ?」

ムキはちょっと違うね二個重ねてムキムキっていうとマッチョって意味になります。「ムキムキスキ?」

かなりごちゃ混ぜになってきたらしく、とりあえず二文字の言葉を発してみる三人。

すると、「スキ」とハイディがつぶやいて、突然フゲディが「ムリ」と返したので吹き出してしまった。教えてもないのに会話が成立している・・・

そしてムリはnoないしcan'tを意味するよ。と教え、今の会話が告白に失敗したようすを描いていた旨を告げると一同笑う。

「マキ?モキ?ヤキ?サケ?」適当に二文字づつ言っていると時々日本語が現れるのが面白い。なんて簡単な言語なんだろう。

「サケ!スキ!イマ!」私は今この瞬間酒を愛しています。

それからお決まりの卑猥な単語も教え、教わり大きな声で発音練習。ティセメッ!ティセコーゥナ!シュヴァンツ!ミュゥザ!

これらが何語でナニを意味するのかは各自お調べください。

メクソ、ハナクソ、ミミクソ!このように、日本語ではクソを段階活用することができます。と教え、「ハナクソメクソ!ん?ハナクソ、ミクソ、メメクソ?」欧米人が真面目にこれを発音している様子を映像で伝えられないのが残念である。

時々出会う、ウマが会う人種。彼女達はそれだと思う。会って数時間でかなり打ち解けられた。ウマというのは人種の壁も越えるナニかなのだ。

まだまだ和食は尽きない

またしてもアジアンフードショップに買出しにゆく。今回のメニューはお好み焼きとゴーヤチャンプルである。

ケイシー氏は期間の限られた旅行なので、忙しなくパリ観光を終えると、小走りで駅へと向かっていった。グッドラック。

「作り方教えてもらうから俺帰るまでまっといて!」とギバちゃんに言われ、夜まで待ち、共に作りはじめる。ゴーヤチャンプルは炒めるだけ。お好み焼きはまぜて焼くだけ。

肝心のお好みソースが入手できなかったので、ネットで検索した方法で作った。マヨネーズ、オイスターソース、ケチャップ、醤油をまぜるだけ。簡単ではないか。しかもお好みソースに近い味がする。賢い。

ゴーヤチャンプルは豆腐を入れ忘れ、ギバちゃんがムスリムなので豚肉のかわりに鶏肉を使い、お好み焼きは生地が若干妙な感じがしたけれどもだしの素などを混入させていたおかげで美味しくできあがった。

三人娘にも「ウマ!オコノミヤキスキ!」と好評であった。

さらにこの三人娘とは音楽の趣味も合うものだから話がさらに弾む。ほら、M.I.A.好きに悪人は存在しないと言ったでしょう、まさにその通りでした。

それぞれのお気に入りを紹介して、Youtubeで流し、ノリノリ。ああ楽しい。音楽の話をとことんできる相手がいると幸せだ。夜中の3時までああでもないこうでもないと音楽を流し、歌い、くつろいだ。

そしてクラブで昇りつめ、滝汗

お好み焼きの余った具材、ツナコーンにんにくキャベツマッシュルームオクラにエビ、だしとしょうゆをぶちこんで炒飯を作り、昼飯とする。これまたうまい。おコゲもうまい。ここへきて料理の腕が一段ぐらい上がった気がしないでもない。

そして今度は、デンマークコンビがあちらの伝統的なデザートを作ってくれた。ゲサラマン(レイザーラモンときこえなくもない発音)という、お米とアーモンドと生クリーム、バニラをまぜこぜしたもので、それに温めたチェリーソースをかけていただく。

甘くてウマい。そして中に一つだけ、砕かれていない丸ごとアーモンドがあるらしく、それに当たった人はラッキーいいことあるよ、というちょっとした仕掛けがあるのもこのデザートの特徴だそうだ。

ウマいのだが、炒飯を食べた直後、さらに大量に作ってくれたおかげで、かなり胃袋にがつんときた。

そしてさらにがつんとくるべく、外へ繰り出し、ソーシャルクラブという老舗のクラブへ向かう。

そう、僕の大好きなDJがやってくるのだ。

途中、飲みすぎた風の男が路上で嘔吐しながらも「それでさー」と普通に友達との会話をコンティニューしていたのに驚いた。「あんな友達いらへん・・・」とはマリアの談。

度々申し訳ございませんが、これ以降のくだりに関してはまたしてもジャミラ!をご参照くださいませ。写真及び動画付きでそのイベントの模様を躍動的に書き綴っております。

夜中の3時にクラブを出て、バス停まで歩く道すがら、仕様もない冗談で爆笑したり、突然ダッシュしたり、道をきいてきた男性に適当に「ここを真っ直ぐいって丁度そう、あのあたりを曲がるとOKです」と答えたりする。

家に着いて汗でだくだくに汚れた体と服を洗い、パンを食べて寝たのは早朝5時半。お、おれもまだまだ若いぜ・・・

さようならパリ

9時、アラームで起きる。苦しい・・・昨夜あれだけ踊り疲れて寝たのが数時間前なのだから当然だろう。おまけに喉も痛めて声がハスキー。ちょっとかっこいいだろう。

荷造りをする。

久しぶりのこの作業。そう、ついに今日、僕はパリを発つのだ。

ギバちゃんに厚くお礼を申し上げ、寝ている三人を起こし、別れを告げる。また来年!今度は日本で待っています。

メトロに乗ってPort Milleという駅まで向かい、そこからブーヴェー空港という、パリから一時間以上もかかるけれどもパリと豪語する空港までバスで向かう。

ライアンエアーというアイルランドの超格安航空会社を利用するのだ。が、空港までのバス代等を計算すると実はバスと大して変わらないという事実が発覚。

しかも荷物制限が15キロ、手荷物は10キロと決まっていて、厳しく計られるため、今回必死で荷物を減らしてきた。靴を捨て、ズボンを捨て、文房具や細かい小道具をギバちゃんに授け、自分なりに最小限にした。

その重さ、バックパック15.1キロ、手荷物9.9キロ。見事。うまいこと荷物をふりわけた自分を褒め称えてあげたい。もしこれがバックパック16キロだったり手荷物11キロだったりすると追加料金を払わされていたのだ。ばかばかしい。

ほっと一安心して、飛行機に乗り込む。さようならおフランス。長いことお世話になりました。

その割りにフランス語がちっとも伸びていないのは、気のせい木の精


スペイン日記

パリ(2009年8月14日〜9月4日)